ロコモチェックってご存知ですか?
運動器の障害のため、機能の低下をきたした状態を
「ロコモティブシンドローム(通称:ロコモ、運動器症候群)」といいます。
進行すると介護が必要になるリスクが高くなります。
日本整形外科学会が人類が経験したことのない超高齢社会・日本の未来を見据え、
このロコモという概念を2007年ごろに提唱しました。
読んでいただいてお分かりだと思いますが、このロコモチェックは
高齢者のために作られたチェック項目だったんです!!
生活習慣・環境のせいからか、現在は小学生からロコモチェックが始まっています。
若干違うのが下記のチェックを行うことによって早期発見することが目的です。
・脊柱側弯症のチェック
・脊椎や腰椎の病気やスポーツ障害
・股関節・膝関節の病気やスポーツ障害
・肩関節・肘関節のスポーツ障害等
では、上記の内容があてはまった場合、どうすればよいのか?
ドイツやヨーロッパなどでは運動に親しめるような空間形成や、指導のある定時の運動時間を幼児期のころから大切にしています。
ですから、最近は日本の学校でも「学校体育」に遊び要素が多い内容を授業に取り入れたり、
遊ぶことを、率先して行う動きがだいぶ盛んになってきたように感じます。
しかし、外で遊ぶだけでは
現代のこどもの上記のような障害は改善されない!!
という現状も私たちは感じてきました。
さらに、野球やサッカーなど、単一スポーツだけにこだわっての活動だと何かしらの障害が起きてしまい、夢が現実にならない子もたくさんこれからも出てきてしまい、心の問題も抱えなくてはならない子が増えてしまうと思います。
オリンピックやスポーツ選手にあこがれることはスゴイよいこと!
そのためにも我々のような運動教室や、整形外科や接骨院、幼稚園・保育園・小学校などの経営者との連携。運動をテーマにした保護者会や公開講座などで運動の大切さを知ってもらう活動が必要と感じます。
日本はどちらかというと、動くことと言えば、
体育=スポーツ=勝ち負けにこだわる
のイメージが非常に強すぎです。
私は、毎年小学校のスポーツテスト(体力テスト)に携わっていますが、
間違いなく運動が好きな子と嫌いな子の2極化になってしまっている。
そこそこできる!という中間の子がほとんどいません!!
その時期にあった必要な体の使い方を子どもが楽しくできるようなサポートをしてあげなくてはならない。
現代のこどもたちの体が大変なことになっていることをまずは親御様が知ってほしいと
切に感じています。