入学前や新学年の前になると、字の練習を始めるご家庭が増えます。
その中でよくあるのが、字の形が崩れる、マスにうまく入らない、
お手本を見ても同じように書けない、という悩みです。
この時に大切なのは、手先の練習だけではありません。
実は、見る力と体の土台が整うと、
字の書きやすさは大きく変わります。
フィジカルパークでも、入学前や新学年の時期に、
ビジョントレーニングを取り入れるご家庭が多いです。
1, 字が上手になる子に共通する3つの土台
1-1, 見た形を正しくとらえる力
見本の字を見ても、形の違いがつかみにくいと、
線の長さや位置がずれます。
たとえば、はらいが短くなる、左右のバランスが崩れる、
止める位置がずれる、という形で出やすいです。
1-2, 目で見た場所に手を運ぶ力
字を書く時は、目で見た情報を
そのまま手につなげる力が必要です。
ここが弱いと、マスからはみ出す、中心がずれる、行の中で文字が傾く、といった困りごとにつながります。
1-3, 姿勢と体の安定
姿勢が崩れると、目も手も安定しません。
体がぐらつくと、書くたびに力が入りすぎて字が固くなったり、
逆に線が弱くなったりします。
2, お家でできる 字が上手になれるビジョントレーニング
2-1, 形まねトレーニング
丸、三角、四角、なみ線、ギザギザ線を紙に大きく書きます。
見本を3秒見たら隠して、別の紙に思い出して書きます。
見ながら写し続けるのではなく、一度見てから書くことで、
形をとらえる力が育ちます。
2-2, 点つなぎ写し
紙に2つから3つの点を打ち、見本と同じ順番で線をつなぎます。
これは、目で見た位置に手を動かす練習になります。
字の大きさが安定しにくい子にもおすすめです。
2-3, ゆっくり追うトレーニング
保護者の指やペンを、左右、上下、斜めにゆっくり動かし、
目だけで追います。
頭まで動いてしまう場合は、
寝ながらの姿勢を整えてから短い時間で行います。
目で追う力が育つと、お手本を見て書く時の負担が減りやすいです。
2-4, 線のコントロール練習
字は、いきなり文字から練習するより、
線の質を整える方が早いことがあります。
たて線を5本、よこ線を5本、ななめ線を5本、
丁寧に書くだけでも手のコントロールは変わります。
特に入学前は、ひらがな全部を急ぐより、
線を整える方が土台づくりになります。
2-5, 床で大きく書く
紙が小さいと難しい子は少なくありません。
最初は机の上より、床で大きく書く方が体も使いやすくなります。
大きな紙に丸や線を書くと、肩、腕、手首が連動しやすくなり、
その後の小さい字にもつながりやすいです。
3, 保護者が気をつけたい関わり方
字をきれいにさせようとして、すぐ直す声かけが増えると、
子どもは書くこと自体が嫌になりやすいです。
大切なのは、できていない所を探すことではなく、
前より整った所を見つけることです。
今日は線がまっすぐ増えたね。
前よりマスに入りやすくなったね。
見本をよく見られていたね。
このような声かけの方が、次
の1文字につながります。

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4, まとめ
入学前や新学年は、字の練習を始める良いタイミングです。
ただ、字は手先だけでは変わりません。
見る力、目と手の協応、姿勢の安定。この土台が整うと、
字の書きやすさはしっかり変わっていきます。
うまく書けないのは、やる気の問題ではありません。
その子に必要な土台を見つけて、順番に整えていくことが大切です。
入学前や新学年の前に字のことが気になる方は、ぜひ一度ご相談ください。








