小学校受験 体操を後回しにすると春に失速する

4月から年長。

ペーパーは順調。制作も形になってきた。幼児教室にも通っている。

だから体操は最後にまとめて整えればいい。

そう考えていませんか。

年長の春に評価が揺れる子は、体操が苦手な子ではありません。

体操を後回しにしてきた子です。

そしてもう1つ。

模擬試験の最初の頃は、体操の考察がほとんど返ってこない。

これも、体操を後回しにする気持ちを強くします。

ただ、ここが落とし穴です。

考察が薄いのは、体操が重要ではないからではありません。

体操の評価は、紙に書きにくいだけです。

1, 年長の春に試され方が変わる

年長になると、子どもが急に変わったように見える時があります。

実際は、子どもが変わったのではなく、試され方が変わっています。

春から増えるのは、この3つです。

  • 指示が長くなる
  • 待つ時間が増える
  • 集団の緊張感が上がる

ここで初めて差が表に出ます。

聞いているつもりで途中から抜ける。

分かっているつもりで動き出しが遅れる。

待つ時間に姿勢が崩れる。

体操の上手い下手ではなく、集団の中の安定が問われ始めます。

2, 体操は運動ではなく生活の写し鏡

体操という言葉のせいで、多くの家庭が誤解します。

ケンケンができるか。

スキップがきれいか。

平均台を落ちないか。

もちろん見られます。

ただ、本当に強く見られるのは動きの前後です。

  • 指示を聞く姿勢
  • 順番待ちの態度
  • 道具の扱い方
  • 失敗した後の切り替え

ここは家庭の生活の写し鏡になります。

入学後の教室は、こういう毎日です。

先生の説明を聞く。

順番を待つ。

周りと同じ空気で動く。

失敗しても切り替える。

体操は、この授業の予行演習です。

だから体操を軽く見ると、

運動ではなく適応でつまずきます。

3, 模擬試験で体操の考察が薄い本当の理由

模擬試験の序盤で体操の考察が薄いのは、

体操を軽視しているからではありません。

理由は大きく4つです。

1, 体操は振れやすい

年長の前半は伸び幅が大きい時期です。

当日の緊張や体調で動きの質が変わります。

ここを点数化すると誤解が起きやすい。

だから文章の考察が薄くなります。

2, 観察項目が多い

体操は、できたできないだけではありません。

指示の聞き方、待機姿勢、順番の守り方、

失敗後の切り替え、周囲との距離感。

ここまで見るには観察する人手と時間が要ります。

序盤の模擬試験は全員に同じ質で返すのが難しいことがあります。

3, 模擬試験の目的が違う

序盤で家庭が知りたいのは、今の位置、ペーパー、制作が中心です。

ここは数値化しやすい。だから返却も厚くなります。

4, 体操の評価は後半ほど効く

年長の後半ほど、指示が長くなる、

待つ時間が増える、集団の緊張が上がる。

体操で見られる本質が出やすくなります。

だから模擬試験も後半ほど体操考察が厚くなりやすいです。

ここが盲点です。

紙面に出ないから重要ではない。

そう判断すると、春のズレが積み上がります。

4, 体操を後回しにすると起きる4つのズレ

体操を後回しにする家庭は、真面目な家庭が多いです。

やることが多いから優先順位をつけます。

ペーパーは結果が見える。制作も上達が見える。

体操は、できているように見える。ここが落とし穴です。

  • 1, 追加指示で止まる
  • 2, 待つ時間で崩れる
  • 3, 周りに流される
  • 4, 失敗の後に小さくなる

どれも運動能力の問題に見えません。

でも試験官はここを見ます。

集団の中で安定するか。ここです。

5, 家庭で見抜ける春のサイン

親が家で判断できる形にします。

次の場面で止まりませんか。

朝の支度で、歯みがきして、水筒を入れて、靴下を履いてね。

この3つで途中で止まる。

話の途中で別のことを始める。

順番待ちで体がくにゃっとなる。

失敗した瞬間に口数が減る。

こういうサインがあると、年長の春に差が出やすいです。

体操の技より、生活の安定です。

6, 春に失速する3つのタイプ

タイプ1, 複数指示で止まる子

単発の動きはできます。見本も真似できます。

でも指示が重なると止まります。ここで一度止まり、

周りを見てから動きます。

慎重な性格ではありません。

指示を頭に置いたまま動けていない状態です。

タイプ2, 待つ時間で崩れる子

運動中は元気です。でも順番待ちで崩れます。

姿勢が崩れる。視線が泳ぐ。周りに話しかける。

集中が続かないのではありません。

待つ時間の自己制御がまだ育ちきっていない状態です。

タイプ3, 失敗で小さくなる子

一度ミスすると、声が出なくなる。

表情が固くなる。次の指示が入らなくなる。

緊張に弱いのではありません。

切り替えの回路がまだ細い状態です。

この3タイプは、行動観察でも同じ反応が出ます。

7, 合格家庭が春前に直した4つのこと

合格家庭は運動量を増やしていません。

直したのは技ではなく安定です。

  • 1, 指示を短くしない
  • 2, 待つ時間を作る
  • 3, 姿勢を毎日短時間整える
  • 4, 失敗後に声を出す

1, 指示を短くしない

親は先回りして指示を短くしがちです。

春からは逆にします。2つまで、3つまで。

子どもが止まったら急がせず、最後まで聞かせます。

2, 待つ時間を作る

待つ場面を日常に作ります。

食事の前に1分。出発の前に1分。

姿勢を整えて静かに待つ。短くていいです。

毎日が大事です。

3, 姿勢を毎日短時間整える

体操の差は技より姿勢で出ます。

背中が崩れると、聞く姿勢も崩れます。

毎日3分だけ、姿勢の型を作ります。

4, 失敗後に声を出す

失敗した瞬間に小さくなる子は試験で損をします。

失敗したら、すぐに声を出す。

はい。もう1回やります。この2つで十分です。

8, 4月からの優先順位と家庭メニュー

4月から整える順番は、これで固定していいです。

  • 1, 待機姿勢
  • 2, 複数指示
  • 3, 失敗後の切り替え
  • 4, 集団内の距離感

家庭メニュー例。

  • 毎日3分、姿勢を整える
  • 毎日2回、2つ指示、3つ指示
  • 週3回、待つ1分を作る
  • 週3回、失敗したら声を出す

これで十分です。

体操の種目練習は、この土台が整ってからです。

土台が先。技は後。

9, まとめ

年長の春に差がつくのは、体操が上手いかどうかではありません。

体操を通して見られる、聞く力、待つ力、

切り替える力、周りに流されない力。

ここが整っているかどうかです。

模擬試験の紙面に体操の考察が少なくても、

重要度が低いわけではありません。

見えにくいからこそ、今のうちに整える価値があります。

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