「ちょっと注意しただけで大泣き」
「思い通りにいかないとすぐ怒る」
6〜8歳は、発達心理学でも「感情爆発期」と呼ばれ、
情緒が大きく揺れ動く時期です。
でも、そんな時こそ【運動】
が心と体のバランスを整える強い味方になります。
運動教室長の立場から、
感情コントロール力を育てるために今
できる対策をわかりやすく解説します!
【なぜ6~8歳は「すぐ泣く・怒る」
感情爆発が起こるのか?】
発達心理学では、
6~8歳は自我が急成長する時期。
「やりたい」「できるはず」
という思いが強い一方で、
まだ感情を整理する力が未発達です。
そのため、注意されたり思い通りにいかないと
感情が爆発しやすくなります。
脳の前頭前野(感情制御を担う部分)
がまだ未成熟なため、
爆発的な感情表現が自然なプロセスなのです。
【感情コントロールに運動が効果的な理由】
運動には「セロトニン(安定ホルモン)」
を分泌させ、気持ちを落ち着ける効果があります。
リズム運動(ジャンプ、なわとび、リズム遊び)
で心拍を整えると情緒も安定しやすくなります。
また、自分の体をうまくコントロールすることが、
心の自己コントロール力にもつながります。
運動は単なる体力づくりではなく、
心を整えるトレーニングにもなるのです。
【運動教室長が実践している「感情を育てる」
レッスンの工夫】
①自己肯定感を育てる声かけ
できたことに注目し、失敗しても
「チャレンジしたこと」をほめる。
子ども自身が「やればできるかも」
と思える環境をつくっています。
②感情をリセットするリズム運動
かんしゃくや落ち込みがあったら、
「ジャンプしよう!」と体を動かして
気持ちを切り替えます。
③小さな成功体験を積み重ねるプログラム
いきなり難しい課題を与えず、
ステップ式で達成感を味わわせる工夫をしています。
これらの取り組みで、子どもたちの表情や行動が
大きく変わっていく姿を何度も見てきました。
【家庭でできる簡単な対策】
・朝に軽くストレッチやジャンプ運動を取り入れる
・感情が爆発したら、深呼吸+体を動かす時間をつくる
・失敗や注意のあと、「がんばろうとした気持ち」
を必ず認める声かけをする
家庭と運動教室のダブルサポートで、
心の土台はより安定していきます。
6〜8歳の子どもの「すぐ泣く・すぐ怒る」
は成長の証。
運動を通して心と体を整えることが、
感情コントロール力を育てる近道です。
親子で楽しく、前向きにサポートしていきましょう!