教室長小島です
日常の子育ての中で
多くのご家庭に見られるテーマです。
長年子どもさんをサポートしてきた経験から、
「親の顔色 子ども 頑張りすぎ」
という視点で、
子どもの本音と関わり方を教室長としてまとめます。
なぜ子どもは親の顔色を
気にして頑張りすぎるのか
子どもは大人以上に
「空気」を読む存在です。
・お母さんの表情
・お父さんの声のトーン
・家の中の雰囲気
こうした微細な変化を
無意識に感じ取り、
自分の行動を調整します。
その根っこには、
とても素直な願いがあります。
「認められたい」
「がっかりさせたくない」
「嫌われたくない」
この気持ちが強いほど、
本音よりも“親の期待”を優先し、
頑張りすぎてしまうことがあります。

頑張りすぎている子が
見せるサイン
日々の指導の中で、
子どもの「頑張り方」は
表情や行動に表れます。
・失敗した瞬間に親を見る
・注意されると落ち込みが激しい
・本当は疲れているのに「大丈夫」と言う
これらは、
「自分のために頑張る」ではなく、
「親のために頑張る」
状態になっているサインです。
問題なのは頑張りの“量”ではなく
その“方向”
どれだけ頑張るかよりも、
何のために頑張るのかが大切です。
・怒られないための頑張り
・がっかりさせないための頑張り
この方向だけに偏ると、
子どもの心は疲弊します。
そしてこれは、
習い事・学校生活・家庭の中など、
どの場面でも起こりうることです。
・本当はやめたい習い事を続ける
・辛くても「平気」と言ってしまう
背景には共通して、
「親の期待に応えたい」という
強い思いがあります。
親が「本気になる場所」を変える
親が本気で向き合うことは
悪いことではありません。
大切なのは、
何に本気になるか。
・結果やできばえに本気になるのか
・子どもの気持ちや表情に本気になるのか
同じ“本気”でも、
子どもが受け取る安心感は
大きく異なります。
今日からできる3つの関わり方
1.失敗したときこそ表情をゆるめる
子どもは失敗した瞬間、
親の表情を見ています。
深呼吸をして、
「大丈夫。一緒に考えよう」
の一言を。
2.結果ではなく過程を具体的にほめる
「すごい」ではなく、
どこを工夫したか、
どこを頑張ったかを伝えると、
子どもは安心します。
3.本音を言っても関係は変わらないと伝える
頑張りすぎる子ほど、
「疲れた」「やめたい」を
飲み込みます。
だからこそ、
「本音を言っても大丈夫」
を繰り返し伝えてください。
安心できたとき、
子どもの頑張りは
“親のため”から
“自分の意思”へと変わります。
子どもは親の「安心感」で伸びる
頑張りすぎる子どもを変えるのは、
努力量ではありません。
親がどんな表情で隣にいるか。
今日だけでも構いません。
「この子は今、
どんな気持ちで頑張っているんだろう?」
そう問いかけるだけで、
親子の関係は少しずつ変わります。
子どもは、親の顔色ではなく、
親の安心感で伸びていきます。








