運動能力は遺伝ではありません(日体大時本教授より)

日体大時本先生2015.7フィジパ活動を応援していただいている教室長の母校・日体大の児童教育スポーツ学部幼児保育コースの時本教授が乳幼児期の「子どもの運動遊び」について会員様向けに書いていただいた内容を添付いたします。フィジパのレッスンは時本先生
の内容を基に年齢に合わせた体の使い方のサポートをさせていただいています。

『子どもの運動遊び』

お父さんやお母さんは、乳幼児期の子どもが毎日成長していることを実感していらっしゃることでしょう。乳幼児期の子どもの身体も心も、人間の一生の内で一番著しい成長をしています。この時期をどのように過ごすかは、保護者の皆様次第です。

3年前に文部科学省は、「幼児期の運動指針」を示し、毎日合計60分いろいろな運動をしましょうという内容を説明しています。

 

保育所や幼稚園に通園している子どもたちは、保育の中で仲間の子ども達と一緒に、楽しく体を動かしていると思います。それでは、家庭ではいかがでしょう。親子で“ジャレ合う”時間はありますか。

幼児期の運動遊びは、小学校の「体育」の時間ではありません

 

高度な技術を身に着けようとするものでもありません。さまざまなタイプの運動を、やってみることが大切です。園庭や公園の固定遊具は、いろいろな運動能力を発達させる大切な遊び道具です。幼児期は体の発達が未熟ですから、まだまだ上手に運動することができません。

繰り返すことで、無駄な力や動きが削れていきます。上手になるために運動遊びをするのではなく、“体を動かすことが楽しい”ということを体感させてあげてください。

最後に、お父さん、お母さんが「私は、運動音痴だから、うちの子も運動が苦手」と、決めつけている方はいませんか?

運動能力は、遺伝ではありません。運動する機会があったかどうかが、子どもの一生を決めてしまいます。あなたのお子さんも、オリンピックの選手になるチャンスは十分あります。

日本体育大学教授 時本久美子

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