運動神経を鍛えるためには、 子どもの頃からの遊びを沢山する!
という事を常日頃から思っていましたが、
どうも最近の子は違う気がしてきました。
ある地域スポーツクラブ(スポーツ少年団)の練習を見ていて感じたこと。
アップ練習でラダーを使用してのトレーニング。
最近はサッカーのみならず、ソフトボールや野球のチームもラダーを取り入れるチームなどもあるようなので、「ほう!素晴らしい試みだ!」と見ていたのですが、
子供たちの動きを見た瞬間、「あ~・・」とがっかりしてしまいました。
足の動かし方と体の使い方の違和感を感じる子が多数いました。
それは、
子供の体の動かし方の方法が、間違ったままトレーニングをしているということ。
これは「悪い動作の習得」と「ケガを引き起こす動作」をしているだけなのです。
このケガというのは、トレーニングを行っていた瞬間痛みを感じるようなケガなのではなく、
気が付いたら痛むようになったという、蓄積型のケガです。
トレーニングや技術習得の方法を間違えたり、
その子の体の使い方の違和感を感じることができないままおこなうとどうなるのか?
これは私たちも想像を超えるような現状がある事に最近気が付きました。
それは、子供の体の使い方が成熟していないのに、取り組むことで、
生活に必要な歩行すら困難になってしまう症状が出てしまうのです。
そうなってからでは、運動神経を伸ばすどころか、
生活も困難で、そこで初めて親御さんが気が付き、本気になるのですが、
蓄積されたケガは、「1か月もすれば治ります」といったものではなく、
「出口の見えない戦い」を子供たちにさせることになります。これは、子供さんにとっても、親御さんにとってもとても苦しい時間になります。
現代の子どもは一つのスポーツに固執し過ぎて、そのスポーツで使う部位の動かし方はできていても、他の動き方が出来ていない。
これは運動神経があるとみられている子にも同じような傾向が見られます。
だから、成長過程の子供たちには、より「体の使い方をみていく指導者」が必要なのです。
バランス良く体を使える体が大切!
プロの立場から見ると、まずはこれこそが、技術習得の原点なのです。
誤った体の使い方のまま動かしているのなら、悪い使い方の強化をしているにすぎません。
ラダーやミニハードル また、マーカーなど
グッズを使って行うトレーニングは満足感はあるし、子供ももの珍しいので、とても楽しいトレーニングかもしれません。
ただ、そんな「達成感」を感じているだけではちょっと危険なのだろうと感じるのです。
現場の指導者には、ぜひそのトレーニングの目的を明確にかかげ
その子の体の使い方をじっくりチェックし、
さらに後の改善方法をしっかり見据えたことをしていただけたらな~と感じます。
それが不十分であるなら、時にそのトレーニングはあまり効果は得られないし、
時に逆効果になることも、ちょっと頭に入れておかなくてはならないのです。
今の時代の子どもさんだからこそ、よりこれらが必要になってくるのだと、痛感しているところです。
地域スポーツチームのコーチ陣と共に、
私たちもプロとして、地域スポーツをサポートしていきたい!と強く感じる今日この頃です!