「うちの子、じっとしていられない」
「運動がちょっと苦手みたい…」
そんなお悩み、ありませんか?
実はその背景には“からだの土台”となる感覚――
前庭覚や固有受容覚が関係しているかもしれません。
子どもの発達に欠かせないこの2つの感覚について
親御さんがイメージしやすいようにやさしく解説。
今日からできる簡単な遊びやトレーニングもご紹介します!
前庭覚と固有受容覚ってどんな感覚?
前庭覚(ぜんていかく)とは?
耳の奥にある「前庭」という場所で感じる感覚です。
体の傾きや動き、スピード、回転、重力などをキャッチし、
バランスをとったり、姿勢を保ったりするのに役立っています。
例えば…
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ブランコに乗って揺れる
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すべり台を滑る
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くるくる回る
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坂道を歩く
こうした動きの中で前庭覚は大活躍!
この感覚がうまく働くと、転びにくくなったり、
運動がしやすくなります。
固有受容覚(こゆうじゅようかく)とは?
筋肉や関節、腱などで感じる「自分の体の位置」
や「力加減」をキャッチする感覚です。
目をつぶっても手や足がどこにあるかわかったり、
コップを割らずに持てたり、字を書くときにちょうどよい力で書けるのは、
この感覚のおかげです。
例えば…
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お箸や鉛筆を持つ力加減
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ボールを投げる・キャッチする
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目を閉じて手を上げる
この感覚が育つと、運動や日常生活の動作がスムーズになります。
こんなときは要チェック!
お子さんの様子を観察してみよう
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ブランコや高いところを怖がる/逆にずっと動き回っている
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物を落としやすい、力加減が難しい
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じっとしていられない
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運動や工作が苦手
こんな様子が見られたら、
前庭覚や固有受容覚の発達が関係しているかもしれません。
親子でできる!感覚を育てる簡単トレーニング
前庭覚を刺激する遊び
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ブランコやすべり台、シーソーで遊ぶ
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トランポリンやバランスボールで跳ねる
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布団やマットでゴロゴロ転がる
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親子でおんぶや肩車、ハンモックでゆらゆら
固有受容覚を育てる遊び
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その場ジャンプ、けんけんぱ
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タオル綱引きやおしくらまんじゅう
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重いものを運ぶ「お手伝いごっこ」
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クマ歩き・カニ歩き・カエル跳びなどの動物歩き
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積み木やパズル、コインつまみ
どれも特別な道具がなくてもOK!
親子で楽しみながら、毎日の遊びに取り入れてみてください。
子どもの特性に合わせて無理なく
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怖がる場合は、ゆっくりした動きからスタート
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動きたがる子は、たくさん体を使う遊びを
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どちらも「楽しい!」という気持ちを大切に
安全に配慮しながら、少しずつチャレンジしていきましょう。
前庭覚と固有受容覚は、子どもの「からだの土台」を作る大切な感覚です。
毎日の遊びやお手伝いの中で、親子一緒に楽しく育てていきましょう!
「うちの子、どうかな?」と思ったら、
今日ご紹介した遊びをぜひ試してみてください。
親子の笑顔がもっと増えますように。