季節の節目は“発達”を見直すタイミング
9月23日は秋分の日。昼と夜の長さがほぼ同じになり、自然界のリズムが切り替わる大切な節目です。実はこの「切り替わり」という視点は、子どもの成長や発達とも深くつながっています。
私は体育大学で運動発達を学び、現在は大学講師として講義をしながら、0歳からの運動教室を運営しています。現場で数え切れない子どもたちと関わる中で強く感じるのは、「目の発達は脳の発達そのもの」 だということです。
目と脳をつなぐ“原始反射”
赤ちゃんの頃に見られる「原始反射」は、成長とともに自然に消えていくはずの無意識の反応です。ところが残ってしまうと、学習や生活に影響が出ることがあります。
例えば モロ反射。
小さな物音やちょっとした刺激に過敏に反応しやすく、集中が途切れたり落ち着かなくなることがあります。
実際にはモロ反射以外にも複数の反射があり、目の動きや姿勢の安定に影響することが知られています。つまり、原始反射の統合=目と脳の発達をスムーズにするプロセスなのです。
親御さんが気づく“日常のサイン”
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宿題で行を飛ばしてしまう
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本を読むときに集中が続かない
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園や体育で列に並ぶのが苦手
これらは「やる気がない」「不器用」という性格の問題ではなく、目と脳の協調がまだ十分に育っていないことから生じる場合があります。
お家でできる!新しい運動遊び
ここでは、これまでに紹介していない“目と脳を育てる”遊びを3つご紹介します。どれも家庭で安全に楽しめます。
① 影ふみキャッチ
夕方や室内のライトでできる遊びです。親が足で影を動かし、子どもがその影を踏もうとします。
→ 視線の素早い切り替え(サッカード)と体幹の安定が鍛えられます。
② ペットボトル転がしリレー
500mlのペットボトルを床に寝かせて転がし、子どもが目で追いながらキャッチします。転がす方向を変えると難易度アップ。
→ 目の追従(追視)と手の協応、予測する力が伸びます。
③ カーテン越しシルエット探し
カーテンや布の後ろで親がモノを動かし、子どもはシルエットを見て何かを当てます。
→ 視覚注意力と形の認知(視知覚統合)を促し、集中力アップにつながります。
秋分の日は“親子で整える日”
秋分の日は、自然やご先祖を敬う日であると同時に、生活リズムを整えるきっかけの日でもあります。子どもの発達も「自然のバランス」と同じで、整えることで伸びやすくなります。
親子で空を眺めたり、影や光を使った遊びを楽しむことが、目と脳の発達を後押しします。
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