「暑くなると、つい冷たいジュースを買ってしまう…」
「子どもが『これがいい!』って自販機で選ぶは、甘いジュースばかり…」
こんな声、夏になるとよく聞きます。
でも実は、子どもの肝臓にとって、アルコールよりも
“ジュース”がリスクになること、知っていましたか?
「疲れやすい子」「集中が続かない子」
「顔色が悪い子」に共通してるのは、生活習慣の乱れ。
そのなかでも見過ごされがちなのが、「飲み物の習慣」。
「水分はとってるけど、全部ジュース」
「麦茶は飲まない」という子、実は多いです。
● 果糖(フルクトース)は肝臓でしか代謝されない
「果糖ぶどう糖液糖」は、清涼飲料水やスポーツドリンクに多く含まれます。
これが肝臓で代謝されると、中性脂肪が増えやすくなり、
脂肪肝の原因になります。
(出典:厚生労働省 e-ヘルスネット)
● アメリカでは子どもの非アルコール性脂肪肝が社会問題に
CDCによると、アメリカの10人に1人の子どもが非アルコール性脂肪肝(NAFLD)を抱えており、
甘い飲み物の多飲が主因と指摘されています。
(出典:National Institute of Diabetes and Digestive and Kidney Diseases)
● ジュース1本=砂糖角砂糖10個分以上も
市販の500mlジュースには50g以上の糖分が含まれていることも。
これは角砂糖約13個分に相当します。
液体の糖分は咀嚼なしで急速に吸収されるため、
血糖や肝臓への影響が非常に大きいのです。
✔ 子どもには「水」か「無糖のお茶」を基本に
✔ ジュースを“おやつ”として位置づける
✔ スポーツドリンクも「熱中症対策用」であり、常飲はNG
✔ 「水分補給=甘いもの」ではないことを、親子で共有する
お子さんは、今日どんな飲み物を飲んでいますか?
それは、体を潤す「水分」になっていますか?
それとも、肝臓を疲れさせる「液体のおやつ」になっていませんか?
肝臓は「沈黙の臓器」と言われるほど、自覚症状が出にくい場所。
でも日々の飲み物の選び方で、
疲れやすさ・集中力・代謝の質が大きく左右されます。
運動だけでなく、「飲み物を見直す」ことも、
発達と健康を支える大事な一歩です。
この7月から、ちょっと意識してみてください。
「まず一杯の水を飲もう!」
これだけでも、子どものカラダは変わっていきます。